兵庫県の県立高校147校の望ましい規模や配置の在り方などを話し合う「ひょうご未来の高校教育あり方検討委員会」の第1回会合が29日、神戸市中央区の県職員会館であった。
学識経験者や小中高校の校長、保護者ら21人が出席。西上三鶴・県教育長は「少子化が進む中、学びたいことを学べる学校づくりを維持するため、高校教育はどうあるべきか、模索してほしい」とあいさつした。
検討委では、2008年度に策定した「教育改革第二次実施計画」の進捗を評価、検証し、時代の変化に対応できる人材を育てる高校教育の在り方などを示す。また、県内の中学卒業者数は今後10年間で約4千人減る予定で、県立高校の適正規模、特色づくりの方向性なども話し合う。
委員長には神戸女子短大の長瀬荘一前学長、副委員長には神戸大の山下晃一准教授を選出。長瀬委員長は「高校生の現在と未来に目を据えた話し合いにしたい」と出席者に呼び掛けた。
会議は非公開。来年3月まで7回程度の会合を開き、報告書を作成する。(斉藤絵美)
