修学旅行は10月末までに 神戸市教委が指針発表 「保護者9割の同意」条件
2020/07/14 20:47
神戸市教育委員会=神戸市中央区東川崎町1
 神戸市教育委員会は14日、本年度の修学旅行について、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じた上で2学期以降に実施するとの指針を発表した。「保護者の9割が同意」などを条件とし、冬場の感染拡大に備え、10月末までの実施を推奨している。
          
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 年度当初、小学校は京都や広島、中学校は沖縄や東京を訪問予定の学校が多かったが、指針では、旅行先で児童・生徒や教員が感染するリスクを想定し、県内や近隣府県を含めた旅行先を再検討するよう各校に要請している。
 文部科学省の衛生管理マニュアルで、神戸市や旅行先の感染レベルが最も低い「レベル1」であることや、保護者の9割以上の同意があることなどの条件を設けた。旅行中は、朝夕の検温やマスクの着用を徹底。公共交通機関の利用時は会話をなるべく控え、食事はバイキングを避ける。入浴や宿泊も少人数に分散し、互いの距離を保つなどの配慮を求める。
 事務局は「感染防止策や感染者が出た場合の対応を丁寧に説明した上で児童・生徒や保護者の意見を聞き、各校で計画を立ててほしい」としている。今後の感染状況次第では、市教委が中止を要請する可能性もあるという。(長谷部崇)
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