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高速バスを降り、塾に向かう淡路島の女子中学生=4日夕、神戸市垂水区東舞子町(撮影・峰大二郎)
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高速バスを降り、塾に向かう淡路島の女子中学生=4日夕、神戸市垂水区東舞子町(撮影・峰大二郎)

【往復3時間 交通費月2万円超】

 来春の公立高校学区再編で、神戸市全域と芦屋市の普通科に通学可能となる淡路島。地元の中学生には、明石海峡大橋を通る高速バスを利用して塾に通い、島外の進学校を目指す動きが出ている。一方で、島内の高校は神戸で合同説明会を開き、島外からの生徒獲得を目指す。学区の大幅な拡大で揺れる島の受験事情を探った。

 午後7時前。高速バスの舞子停留所に、洲本市立中学の3年生安田美久さん(14)=仮名=が降り立った。高速道の脇にある階段を下り、塾の送迎バスに乗り込んだ。

 神戸市中心部にある公立高普通科への進学を目指し、週2回、神戸市垂水区にある進学塾に通う。バスを乗り継ぎ、片道1時間半。帰宅は午後11時半ごろになる。

 美久さんのように島外の塾へ通う生徒はまだ少数だ。洲本市のある中学校では、島外への進学を希望する3年生は現時点で数人程度という。進路指導の担当者は「人数が少ないので個別対応になると思う。指導方法は昨年までと変わらない」。

 美久さんは、競争できる環境と情報を求め、昨年末から島外の塾へ通い始めた。

 第1志望の高校にはやりたい部活があり、目標の教師になるにも有利と感じる。「今まで受験できなかった学校に挑戦できる。自分の学年からでラッキー」と目を輝かせる。

 中1の妹も島外への進学を視野に、同じ塾に通う。高速バス代だけでも2人で月約4万5千円。経済的負担は軽くないが、母親の和香さん(仮名)は「私立は無理でも、公立なら行きたい学校に行かせてあげたい」と話す。

(小尾絵生、上杉順子)

    ◇    ◇

【攻めの姿勢で、島外へアピール】

 生徒の流出を懸念する島内の高校は、攻めの姿勢を見せる。

 「これまで想定外だった神戸や芦屋の人も進学できる」。5月24日、淡路島の5高校が神戸市垂水区で開いた説明会で、中学関係者や生徒、保護者ら約70人を前に校長が呼び掛けた。

 各校20分ずつの紹介では、人形浄瑠璃を伝承するユニークな部活や、高速バスのダイヤなどの説明があった。母親と参加した神戸市西区の中3女子(15)は「校風がゆったりしてそうでいい。剣道部の強い学校が多いのも魅力」と前向きだ。

 県淡路教育事務所の担当者は「予想以上に参加があった。今後もPRに努めたい」と手応えを口にした。

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