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時間をかけて決めた育英の新しい制服
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時間をかけて決めた育英の新しい制服

 兵庫県の公立高校の学区が再編されて初めての入試が迫ってきた。私学の平均倍率はほぼ前年並みだが、中には再編を志願者を増やす好機ととらえ、共学化や奨学金制度の充実などを図った学校もある。(小尾絵生)

【共学化 育英、関学】

 建学以来、男子校だった育英高(神戸市長田区)と関西学院高等部(西宮市)は今春から共学になる。女子を受け入れるための校舎改築を進め、制服も新調。両校とも志願者を大きく増やした。

 育英は、少子化対策の一環として以前から共学化を決めていたが、武井宏之理事長は「学区再編と時期が重なったのは幸いだった」と話す。受験生が情報を求めるタイミングで、共学化を広めることができたからだ。

 広報効果は上々で、総志願者数1850人は昨年の1・7倍。そのうち女子が302人を占める。当初女子の入学者を20~30人程度と予想していたが、最終的には大きく上回る見込みだという。

 武井理事長は「創学の理念を守りながら、子どもが行きたいと思う学校づくりが大切」と強調する。学校選びに影響するとも言われる女子の制服に、力を入れたのもその一つだ。中高生らの意見も取り入れ、説明会では人だかりができるほど好評だったという。

【奨学金 神港学園神港】

 公立を強く意識して新たな制度を設けたのは、神港学園神港高(神戸市中央区)。奨学金制度を充実させ、優秀な学生の受験先として名乗りを上げた。増尾禮二校長は「これまで本命に落ちて入学する生徒が多かったが、選ばれる学校に変わらなければ」と話す。

 難関私立大を目指す特進コース限定で、入学金20万円と施設費約23万円の免除に加え、卒業まで月3万円の奨学金を支給する。対象は調査書の5段階評価で英語と、国社数理のうち1科目が4以上の受験生。「費用は公立とほぼ同じか、安いくらいでは」と胸を張る。

 スポーツ奨学金も用意。指定する12の部活動に入部を希望する専願受験生のうち、調査書で9教科の評価が36以上ならば、入学金免除と月3万円の奨学金を支給する。

 「そんなに成績のよい受験生は他校を選ぶのでは」。そんな声もあったが、志願者は予想以上だった。今後は英語やキャリア教育に取り組み、生徒の能力を伸ばす学校を目指す。後藤誠・教務部長は「本校にとって変化の時。公立に負けない魅力づくりに努める」と強気だ。

【高校入試再開 親和女子、松蔭】

 一方、中高一貫の女子校だった親和女子高(神戸市灘区)と松蔭高(同)は、高校からの受け入れを再開した。松蔭は約50年ぶりに門戸を開き、専願のみの推薦入試で約10人を募集した。

 親和の高校入試は10年ぶり。再開の理由について、土井恵司副校長は「受験生の選択の幅を広げ、中学からいる生徒にとってもいい刺激になると考えた」と話す。

 定員は、およそ1クラス分30人。1年次のみ、中学からの内部進学者とはクラスを分け、カリキュラムの進み具合を調整する。

 公立との併願も可能で、広報部の森啓二副部長は「セーフティーネットとしての2次募集なども活用してもらえれば」と話す。

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