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2017年度の一般入試に臨む受験生ら。学区再編の影響で流動化が進む=神戸市東灘区、兵庫県立御影高校
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2017年度の一般入試に臨む受験生ら。学区再編の影響で流動化が進む=神戸市東灘区、兵庫県立御影高校

 兵庫県内公立高校の2017年度一般入試が終わった。学区数が16から5に再編されて3度目となった入試は、受験生にとっては志望校の選択肢が広がった一方、旧学区で伝統校と位置付けられていた高校で第1志願の定員割れが目立った。全ての普通科で第1志願が定員割れした市もあるなど、受験生の流動化は激化し、都市部の学校に集まる傾向がうかがえる。県教育委員会は17年度、委員会を発足させ、3年間の進学状況を検証する。(井上 駿、広畑千春)

 東、北播磨の第3学区は、17年度入試で明暗が分かれた。旧北播学区では、毎年多くの生徒が国公立大に進学する西脇(西脇市)の普通科などで、出願時に定員に満たなかった。同校は「加古川市に生徒が流れているようだ」と肩を落とす。

 小野(小野市)も受験生集めに苦戦。16年度入試では、普通科の受験者数が定員より1人多い201人。その後、学校説明会を旧学区外の加古川市などでも実施し、17年度は、例年並みの233人に戻った。「魅力を積極的にPRしないと、学校間競争に負ける」と危機感を口にする。

 三木市内では、三木をはじめ市内にある普通科3校が全て第1志願で定員に満たなかった。市教委は「予想外の結果。高校生が市外に流出すると、地域の空洞化を招く。進学情報を集め、次年度に生かす」と焦りをにじませた。

 一方、加古川東(加古川市)では15、16年度入試で、普通科(320人)の合格者の2割弱が旧学区外という。「17年度は、北播からの受験生が増えた印象。優秀な生徒がより集まるようになった」と話す。

 志望校選びをサポートする兵庫県進路選択支援機構(神戸市中央区)の山本康義参与(65)は「交通の便が良い、都市部の人気校に受験生が集まりやすい」と指摘。第2学区の篠山鳳鳴(篠山市)、第4学区の龍野(たつの市)や赤穂(赤穂市)も苦戦したといい、「県内では北から南、西から東に受験生が流れている。旧学区で長年、地域に根差してきた伝統校が苦しんでいる」と分析する。

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 難関校とされる学校には、別の事情も。17年度には、姫路西(姫路市)が出願時に定員に届かないなど、学区再編で出願の予想が立たない中、中学校や学習塾の安全志向が強まり、敬遠される傾向も残る。

 旧学区外へ進学する生徒も増えている。県教委によると、複数志願選抜で15年度、旧学区外の高校に合格した人数は2513人(全体の11・4%)で、16年度は2825人(同13%)。16年度、旧学区外に流れた割合は第3学区を除いて軒並み15年度を上回った。

 17年度は、データを集計中だが、進学希望調査(16年11月)によると、単位制を除く全日制普通科で旧学区外へ進学を希望する割合は過去最高の13・8%で、前年同期から微増した。

 こうした中、学校間競争は厳しくなっており、普通科のある各校は、英語や理数教育に特化するなど特色づくりに加え、ボランティアなど地域に根差した活動に一層力を注いでいる。

 県教委は「定員割れは少子化も一因となっている」とし、「寄せられた意見や検証結果を踏まえ、必要があれば制度を変更する」としている。

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