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支援者と合格の喜びを分かち合う権田祐也さん(中央)=3月28日、神戸市長田区の県立湊川高校
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支援者と合格の喜びを分かち合う権田祐也さん(中央)=3月28日、神戸市長田区の県立湊川高校

 兵庫県淡路市の権田祐也さん(16)は、4月から夜間定時制の県立湊川高校(神戸市長田区)1年生になる。重度脳性まひで車いすに乗り、看護師配置も必要な彼が、合格切符を手に入れるのは容易ではなかった。

 第1志望の神戸市立楠高校(同市兵庫区)は定員を下回っていたものの、2年にわたって権田さんを唯一の不合格にした。今年の合格発表の日の光景は忘れられない。

 「関係者以外立ち入り禁止」と張り紙された校門をくぐる親子。外から様子をうかがう支援者らに校舎の2階からカメラが向けられ、歩道には腕組みする警察官。辺りは異様な緊張感に包まれた。うなだれて出てきた親子の後ろを学校関係者が囲み、にらみ合いに。「障害が理由では」とただす支援者の声をかき消すように、何度も「公道なので退散してください」と繰り返した。ここで高校生になりたかっただけの権田さんの思いは、大人たちのはざまで置き去りになり、どこにも誰にも届かなかった。

 再募集で受験した湊川高校の合格発表は一転、和やかだった。日没迫る発表に学校側は支援者らも敷地内に招き入れ、車いすの人にはスロープを使うよう誘導した。合格し、感極まる権田さん親子に「寒いから校舎へどうぞ」と学校側は声を掛けた。

 「おい、車いす押してやるから今度、一緒にUSJ行こうぜ」「同級生になってなかったら、障害者のこと誤解したまんまでダサかったわー」。なんて高校生活が、きっと始まる。(鈴木久仁子)

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