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三木市幹部慰労会問題を「条例施行規則に抵触する」と結論付け、記者会見を開く職員倫理審査会の清水美知子委員長(中央)=2016年2月、神戸市中央区
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三木市幹部慰労会問題を「条例施行規則に抵触する」と結論付け、記者会見を開く職員倫理審査会の清水美知子委員長(中央)=2016年2月、神戸市中央区

【倫理審査会/「口裏合わせ明らか」】

 兵庫県三木市幹部と市の工事を受注する建設会社社長らが飲食した幹部慰労会問題で1年半にわたり虚偽説明を繰り返してきたとして、薮本吉秀市長が突然辞意を表明した。重ねた「うそ」が引き金となった市トップの辞職劇。その背景を、問題の経緯や市政運営を通して探る。(大島光貴)

 「何のために職員倫理審査会を開いたのか」。幹部慰労会問題を「職員倫理条例施行規則に抵触する」と結論付けた審査会の元委員長、清水美知子関西国際大教授はあきれ憤る。聞き取り調査をした部長ら全員がうそをついていたからだ。

 市長は2015年11月18日に慰労会を開催。12月3日の神戸新聞の取材に「職員は(利害関係者の)参加を知らずに同席した。違反していない」と強弁した。ところが翌日には、北井信一郎副市長から「部長数人がメールで知らされていると言ってきた」と聞き、「なかったことに」と北井氏を通じメール消去を指示。それでもなお、8日の記者会見では「部長らは知らされていない」と言い張り、「疑念を払しょくする」と審査会開催を決めた。

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 16年1月3日の広報紙でも市長は「部長らは知らされておらず、条例や規則を適用する以前のものだから、抵触しない」と偽った。

 直後に始まった審査会では、部長らは全員、市長の説明に沿った陳述を続けた。利害関係者の参加を「知らなかった」と口をそろえ、審査途中に存在が明らかになったメールも「見ていない」「覚えていない」「分からない」と答えた。

 「明らかに不自然で口裏を合わせていると疑った」と清水教授。案の定、市長が審査会事務局の井上茂利副市長に想定問答を作るよう指示していた。

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 審査会は2月、「規則に抵触」として「黒」の結論を出した。議事録には「黒と言い切られてしまうと」と抵抗する事務局の様子が記され、清水教授は「形ばかりの第三者委員会を開きグレーという結論を導きたかったのでは。そうならなかったのは、市にとって最大の誤算と思う」と話す。

 市長は辞意表明の記者会見で「利害関係者の参加を全員が知っていたのか」と問われ、「全員だと受け止めてもらって結構だ」と認めた。清水教授は「謝罪や辞職、選挙で終わりでは市民は納得しない。幹部慰労会を巡る真実を明らかにする必要がある」と訴える。

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