三木

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写真集「三木鉄道」の表紙となった作品「盛夏」=石野-下石野駅間(稲継泰朗さん提供)
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写真集「三木鉄道」の表紙となった作品「盛夏」=石野-下石野駅間(稲継泰朗さん提供)
稲継泰朗さん
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稲継泰朗さん

 兵庫県三木市と加古川市を結ぶ全長6・6キロの単線を車両1両で走り、2008年3月末に廃止された三木鉄道。三木高校教諭だった稲継泰朗さん(41)=現上野ケ原特別支援学校(三田市)教諭=は廃線直前の07年12月、フィルム200本以上の中から81枚を厳選した写真集「三木鉄道」を発刊し、三木駅(三木市福井2)-厄神駅(加古川市)間の9駅を往復して走り抜ける姿を最後の日までカメラに収めた。廃線から間もなく10年。稲継さんが写真に込めた思いをひもとく。(井川朋宏)

 抜けるような青空。一面に広がる緑の田園。のどかな風景の中で、白地に赤と青のラインが映える車両が悠然と駆け抜ける。

 「盛夏」と名付け、表紙を飾った1枚は、写真集の全作品の中で車両を最も小さく収めながらも存在感を際立たせる。三木の象徴を考え、高級酒米山田錦の生産量が日本一を誇ることから選んだ景色という。

 2006年8月の昼下がり、石野-下石野駅間(三木市別所町下石野)を見下ろす丘の上から捉えた。構図の3分の2は青空とし、低空に流れる入道雲もアクセントに。何度も同じ場所に足を運び、この1枚に巡り合えたという。

 写真集の「あとがき」でこうつづっている。「1コマ1コマに、いろいろな思い出があり、一期一会の出会いが詰まっていきました。これは私にとって、とても幸せなことでした」

 作品は全てフィルムカメラで撮影。「自然そのままの色を無限に出せる。一発勝負だからこそ、いい一枚を撮れる」。鉄道と郷里への愛情は、アナログの風景としてフィルムに刻まれている。

     ◇

 稲継さんが撮影した写真を随時掲載します。また、三木鉄道にまつわる思い出やエピソード、ご意見などをお寄せください。住所、名前、生年月日、職業(学校名)、電話番号を記入し、郵便またはファクス、メールで。宛先は〒673-0403 三木市末広1の2の22、神戸新聞三木支局▽同支局ファクス0794・83・5626▽miki-shikyoku@kobe-np.co.jp

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