三木

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ゴスロリ風の肥後守を披露する血ゑさん=加東市西古瀬
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ゴスロリ風の肥後守を披露する血ゑさん=加東市西古瀬
「BEAMS」が刻印された肥後守を手にする永尾光雄さん=永尾かね駒製作所
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「BEAMS」が刻印された肥後守を手にする永尾光雄さん=永尾かね駒製作所

 全国で唯一、万能折り畳み式ナイフ「肥後守」を製造する兵庫県三木市平田の「永尾かね駒製作所」が、他業種と連携し、新境地を切り開いている。若い女性向けファッション「ゴスロリ」風の新デザインを開発したほか、人気セレクトショップ「ビームス」(東京)と共同制作し、店頭に出品。近年は海外の需要が高まる中、斬新なコラボでPRしている。(井川朋宏)

 肥後守は明治時代に三木で発祥。子どもが鉛筆削りとして使用するなど全国で広まったが、昭和中期の刃物追放運動や、電動鉛筆削り、カッターナイフの普及で需要が減少した。

 100年以上の伝統を継いで製造を続ける同製作所は、全国各地の伝統工芸や地場産業に着目するビームス社と連携。2016年4月から秋田の伝統工芸「樺細工」を鞘に取り入れた肥後守を製造し、東京都新宿区のビームス店舗で販売した。昨年11月には肥後守にロゴを刻印した新商品(3240円)を発売。アウトドアを好む40代前後の男性に人気で、売れ行きは堅調という。

 一方、伝統工芸の枠組みを超えたデザインにも挑戦。かつて三木の包丁にチョウやハートをかたどった「ロリータ包丁」で注目を浴びたデザイナー血ゑ(本名・藤原千栄)さん=加東市西古瀬=に依頼し、刃にクモの糸やチョウの羽をあしらった肥後守(いずれも2万1600円)のほか、波形で竜のウロコを表した刃の「龍舞」(1万4040円)も作った。昨年12月からは販売サイト「ABYSS(アビス)」を立ち上げて受注している。

 高校時代、ゴスロリの服飾に影響を受けたという血ゑさんは「日本で生まれたファッションと三木の伝統工芸を融合し、好きな物を作れるのは幸せ」と語る。同製作所5代目の永尾光雄さん(51)は「アイデアを取り入れることをきっかけに幅広い層に使ってもらえれば」と願っている。

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