三木

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トップバッターとして出場し、生演奏に合わせて堂々と歌う男性=いずれも中央公民館(撮影・井川朋宏)
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トップバッターとして出場し、生演奏に合わせて堂々と歌う男性=いずれも中央公民館(撮影・井川朋宏)
のど自慢に挑戦する大橋凜太郎記者
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のど自慢に挑戦する大橋凜太郎記者

 兵庫県三木市のバンド「懐メロんず」の生演奏に合わせて歌う「城下町のど自慢」(神戸新聞社後援)がこのほど中央公民館(同市本町2)で開かれた。子どもからお年寄りまで、市内外から19組が参加したイベント。「懐メロんず」メンバーの1人から誘いを受けた記者も挑戦した。(大橋凜太郎)

 それは10月のことだった。「生演奏」「豪華賞品」という言葉にまんまと釣られた記者は、その場で「出ます!」と申し出た。カラオケは大の苦手だが、練習あるのみと開き直った。

 甲南大時代はグリークラブに所属し、発声練習が日課だった。よく「カラオケはお手の物でしょう」と誤解されるが、担当していたのは最も低いパート。音域が広い流行曲は正直苦手だ。悩んだ末に選んだ曲は坂本九の「上を向いて歩こう」。グリークラブを卒業した演奏会でも歌い、思い入れも格別だ。

 出演が決まってからは、取材先に向かう車の中が練習場所になった。まともに歌を歌うのは約1年ぶりで、声が出ない上に音程も怪しい。もどかしさを感じながらも、一つの曲に向き合う時間が懐かしく、至福のひとときだった。

 本番前日、練習していたキーが原曲より全音低いことが発覚し、バンドメンバーに無理を言って変更に応じてもらった。「のびのび声を出して」と励まされ、「下手でも精いっぱい盛り上げよう」と臨んだ本番では、観客席からの手拍子にも背中を押され、合格の鐘を鳴らすことができた。

 出番を終え、客席で聴いた。「自転車競技で勝負する」と家を飛び出した高校1年の息子を案じる母の歌声に心を打たれ、自慢の巻きずしを替え歌で宣伝するグループに顔がほころんだ。それぞれの歌声は、大切な人やものをいとおしむ気持ちに満ちていた。

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