三木

  • 印刷
4年前に復刻させた藤原惺窩に関する書籍を手に、偉人の功績を語る横田義昭さん(左)と松尾敏夫さん=三木市本町3
拡大
4年前に復刻させた藤原惺窩に関する書籍を手に、偉人の功績を語る横田義昭さん(左)と松尾敏夫さん=三木市本町3

 今年で没後400年を迎える儒学者、藤原惺窩を再評価する機運が出身地の兵庫県三木市で高まっている。今月17日には市民らでつくる「みき演劇セミナー」が、9年ぶりに「藤原惺窩物語」を上演する。4年前、惺窩に関する昭和期の著作物に付録を加え、復刻版を発行した自動車整備会社社長の松尾敏夫さん(69)=同市=と元小中学校校長横田義昭さん(69)=小野市=は「郷土の偉人をもっと市民に知ってほしい」と話す。(井川朋宏)

 惺窩は、戦国から江戸時代に活躍し、近世儒学の祖と言われる。昨年11月には「藤原惺窩先生奉讃会」が地元の細川地域で没後400年記念祭を開き、放送作家三条杜夫さんがその生涯について講演した。

 松尾さんは15年ほど前に惺窩の偉大さを知り、関連の書物を読みあさった。そして故阿部吉雄・東京大教授の著作物「藤原惺窩と赤松広道」(1965年出版)を半世紀ぶりに復刻しようと提案。付録には、朱印船貿易を始める京都の豪商角倉素庵に惺窩が心得を記した「舟中規約」を現代語訳と共に付け、生涯の年表も添えた。

 一方、横田さんは星陽中校長時代、校名が惺窩の「惺」に由来すると知った。豊臣秀吉の朝鮮出兵で捕虜となり、惺窩に儒学を教えた姜沆にも関心を深めた。姜沆の故郷、韓国南西部の霊光郡に2000年、09年と2度訪問。自由が丘東小校長時代には現地の小学校と児童の絵や書を送り合って交流したという。

 復刻本の巻末には、現地の道中記を執筆。姜沆が創設した教育機関を訪ねたことに触れ「肖像画は日韓の友好が強くなるよう語りかけているようだった」と記した。

 惺窩の人間性について、松尾さんは「度量が大きく、誰でも平等に大事にする。『舟中規約』でも相手の立場に立ち、互いに利益を得ようとする教えが素晴らしい」と語る。横田さんは「年下の姜沆に礼を尽くし教えを請う姿勢がすごい。惺窩が町おこしなどにつながれば」と期待する。

 復刻本は中央図書館(三木市福井)で複写版が借りられる。播中社印刷所(同市本町2)でも500円で販売。同社TEL0794・82・3159

三木の最新
もっと見る

天気(5月27日)

  • 29℃
  • 21℃
  • 20%

  • 34℃
  • 16℃
  • 20%

  • 31℃
  • 20℃
  • 10%

  • 33℃
  • 20℃
  • 10%

お知らせ