三木

  • 印刷
トロフィーと富士山ナイフを手に受賞を喜ぶ小林新也さん=ワークショップ
拡大
トロフィーと富士山ナイフを手に受賞を喜ぶ小林新也さん=ワークショップ

 米国の雑誌「ワイアード」とドイツの高級車ブランド「アウディ」が、各界の先駆者20人を表彰する「ワイアード・アウディ・イノヴェイション・アワード2019」に、播州刃物の後継者育成に取り組む兵庫県小野市のデザイナー小林新也さん(32)を選んだ。2015年度には播州刃物の価格見直しで鍛冶職人に利益が生まれる仕組みを作ったとして、ビジネスモデル分野でグッドデザイン賞を受け、業界に新風を巻き起こしている。

 同市生まれで、小野高校を卒業後、大阪芸術大学でデザインを学んだ。11年にデザイン会社「シーラカンス食堂」を設立。小野、三木市の地場産業である播州刃物業界が、後継者不足に悩んでいることを知り、13年に「安いと売れる」という業界の常識をくつがえし、2、3倍の価格を設定した。高い利益が得られる仕組みが評価され、15年度のグッドデザイン・ものづくりデザイン賞を小野金物卸商業協同組合(小野市)と共同受賞した。

 17年からは、250年にわたる播州刃物の歴史を引き継ごうと、実家(同市)の庭など約50平方メートルを整備して職人を育成する「ワークショップ」を設立。職人は特定の師匠に弟子入りせず、複数の職人から習い、自ら研究を重ねる。18年12月には初の製品「富士山ナイフ」を三寿ゞ刃物製作所(三木市本町2)と共同製作し、販売を始めた。

 現在は20、40代の職人ら3人が、小野と三木の職人約10人に教えを請いながら、富士山ナイフの安定的な生産に向けて腕を磨く。

 昨年12月に東京都内で開かれた「ワイアード-」の授賞式で小林さんは、ミュージシャンの細野晴臣さんらほかの受賞者と共にトロフィーを受け取った。ワークショップでは富士山ナイフ作りを通じて職人の腕が上がったといい「受賞を励みに、富士山ナイフの製造と販売を軌道に乗せ、後継者をもっと増やしたい」と話している。

 富士山ナイフは5千円。シーラカンス食堂TEL0794・63・2265

(笠原次郎)

三木の最新
もっと見る

天気(7月10日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 80%

  • 29℃
  • ---℃
  • 80%

  • 28℃
  • ---℃
  • 70%

  • 27℃
  • ---℃
  • 80%

お知らせ