三木

  • 印刷
山田錦の米粉を生地に練り込んだ生食パン「依織」=ピストリーナマツヤマ
拡大
山田錦の米粉を生地に練り込んだ生食パン「依織」=ピストリーナマツヤマ

 1949年創業の老舗・松山製パン(兵庫県三木市芝町)が、三木特産の酒米・山田錦の米粉を生地に練り込んだ生食パン「依織」を開発した。焼かずにそのまま食べることを想定しており、くどさのない甘みと滑らかな口溶けが特徴。併設する店舗「ピストリーナマツヤマ」で販売している。(大橋凜太郎)

 食パン専門店が乱立する中、常連客からの相次ぐ要望を受けて、松山敏郎社長(51)が製造を決めた。生食パンでは後発になるため、「世に出ている生食パンに絶対負けないものを」と発奮した。

 山田錦を使った商品を次々と打ち出してきた松山社長。長年の経験に裏打ちされた自信と、パンを通して三木の地名を知らしめたいとの思いもあったという。

 昨夏から試作を重ね、休日には有名店の食パンを食べ比べた。スタッフが自主的に買い集めて店で試食会を開いたことも。しかし、開発は一筋縄ではいかなかった。米粉の分量が多すぎると形が整わず、柔らかさも損なわれるなど、配合に神経をとがらせた。

 最高級の生クリームや赤穂の天塩、カナダ産の小麦粉など、生食パンに適した食材を選び抜いた。程よい甘さを目指し、米粉と練乳、砂糖、蜂蜜のバランスを何度も調整した。

 約半年がかりで誕生した生食パンには、絹のようなきめ細かさをイメージして「依織」と名付けた。耳までしっかり味がついているのも売りで、トーストにしてもふんわりとした食感はそのままという。

 松山社長は「最高の商品ができた。三木発の生食パンをかわいがってもらいたい」と力を込める。

 1本820円。松山製パンTEL0794・82・0757

三木の最新