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人気ロボットアニメの武器がモチーフの包丁=三木市別所町石野
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人気ロボットアニメの武器がモチーフの包丁=三木市別所町石野

 人気ロボットアニメの武器を思わせる形の包丁「グリフォン」を、田中一之刃物製作所(兵庫県三木市別所町石野)が完成させた。キャッチコピーは「こ、こいつ切れるぞ!」。遊び心があふれるが、同製作所代表の田中誠貴さん(43)の今後の物作りへの決意を込めた意欲作でもある。(大橋凜太郎)

 幼い頃プラモデルに親しんだ田中さんは「いつか武器を模した包丁を作ってみたい」との思いを抱きつつ職人の道に進んだ。2018年におの型包丁「GUSTAV(グスタフ)KG-06」を発表すると、初期生産分がすぐに完売した。

 グリフォンは「なぜビームサーベルがないのか」という消費者の声を受けて開発を始めた。重厚感のあるアルミ合金の柄は、あえてねじ止めの部分を露出。刃の形状は中央が膨らむような曲線で、ビーム兵器をほうふつとさせる。ロボットさながら「SGS(誠貴作)78」という型式番号も付けた。

 2月に東京で開かれた展示会では、今春発売予定の商品として並べた。「肉、野菜、魚、量産型食パンまで一刀両断」などと作品との関連を匂わせ、ファンの心をわしづかみに。バイヤーらからは「ぜひうちの店に置きたい」との声が聞かれたという。

 新型コロナウイルス感染症の影響で箱の完成が間に合わず、発売時期は未定だが、田中さんは「商品を洗練させる期間にしたい」と前向きだ。刃を直線にして人気SF映画に登場する武器に寄せ、海外のファンを取り込む構想も温めている。

 前作・おの型包丁は、包丁に興味がない人に三木金物の品質を知ってもらうことを狙った。一方、今作に込めたのは「商品を適正価格で売りたい」との思い。

 薄利多売に別れを告げ、生産量を減らしても良いものを世に出す-。妥協を許さずに生み出した「グリフォン」には、生き残りを懸ける製作所の信念も宿る。

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