三木

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母親に代わって感謝状を受け取る永井隆夫さん=三木市役所
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母親に代わって感謝状を受け取る永井隆夫さん=三木市役所
齋藤幸子さん
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齋藤幸子さん

 昨年秋に交通事故で亡くなった元小学校教諭の齋藤幸子さん=当時(71)=の母親で、兵庫県小野市に住む永井コムメさん(96)が教育の充実のために使ってもらいたいと、同県三木市に1千万円を寄付した。7日には市役所で寄贈式が開かれ、齋藤さんの弟の永井隆夫さん(70)=神戸市西区=が母と姉に代わり感謝状を受けた。(篠原拓真、長嶺麻子)

 齋藤さんは、別所小や広野小などで教壇に立ち、多くの教え子を見守ってきた。58歳で退職した後は、絵画や陶芸に親しんだ。

 ところが昨年11月12日。西脇市の県道を友人の女性と散歩していたところ、突然後ろから来た乗用車にはねられた。友人は右肘に軽傷を負い、齋藤さんは「頭を打ち、即死だった」と隆夫さんは説明する。

 生前「地域や保護者、同僚のおかげで充実した教員生活を送った。もし、お金が残ったら三木の子どもの学力向上のために寄付したい」と話していた齋藤さん。相続した母親のコムメさんらが「娘の遺志を尊重したい」と寄付を決めた。

 寄贈式で感謝状を受け取った隆夫さんは、姉について「失敗しても教師になるという意志を持ち続けて実現させた人」と振り返る。

 希望の大学は不合格だったので、神戸市外国語大の2部(夜間)に入学。川西市の中学校で事務職員を務めながら同大に通い、卒業後は佛教大の通信教育課程で教員免許を取得した。念願の小学校教諭になっても志は変わらず、同じ小学校で働いた三木市の横田浩一教育振興部長は「一生懸命に子どもと向き合う人だった」としのぶ。

 1千万円の使い道は決まっていないが、隆夫さんは「三木の子どものために、という姉の希望を実現してほしい」と遺影を眺めた。

 教職を退いた後、齋藤さんは暮らしていた西脇市の民生委員を務めたほか、手話や要約速記の通訳者などとしても活躍していた。

 存命であれば、社会的弱者の支援などに力を注いでいたとして、コムメさんは同市にも、社会福祉の向上や地域社会の発展に役立ててほしいと、1千万円を寄付している。

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