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2代目宮野鉄之助が製作したのこぎりなどが並ぶ会場=竹中大工道具館
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2代目宮野鉄之助が製作したのこぎりなどが並ぶ会場=竹中大工道具館
1寸に128目の歯を刻んだ「胴寸鋸」。2人の職人による超絶技巧の結晶だ=竹中大工道具館
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1寸に128目の歯を刻んだ「胴寸鋸」。2人の職人による超絶技巧の結晶だ=竹中大工道具館
原材料となる玉鋼=竹中大工道具館
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原材料となる玉鋼=竹中大工道具館

 兵庫県三木市の鍛冶職人で、「戦後の三大鋸(のこぎり)鍛冶」とされる2代目宮野鉄之助(1901~96年)の企画展が、神戸市中央区の竹中大工道具館で開かれている。たたら製鉄で精製した上質な鋼「玉鋼」でのこぎりを作る職人は少なく貴重な存在だった。同館は宮野が玉鋼で製作したのこぎりや使用した道具を展示するほか、映像も交えて匠(たくみ)の技を紹介している。(篠原拓真)

 企画展「宮野鉄之助 玉鋼を鍛えた鋸鍛冶」は、宮野の親族から鍛冶道具の寄贈を受けたことをきっかけに開催した。

 宮野は、13歳で家業の鋸鍛冶の世界に入り、初代鉄之助の長女と結婚。第2次世界大戦中は遠藤朝也の名前で、刀鍛冶としても活動した。輸入鋼材の普及に伴い、大正末期で一度は生産が終了した玉鋼だが、宮野は洋鋼を使ったのこぎりで評価を得る一方、玉鋼による製作も続けたという。

 安田徹也学芸員(42)によると、洋鋼では一枚板からのこぎりを作るが、玉鋼は塊を伸ばすところから始める。「そのため、均一でない部分が出るなど扱いが難しい。鉄之助は板状の断面を見ただけで善しあしが分かった」と説明する。

 会場では、玉鋼からのこぎりができるまでの工程をパネルと映像で紹介し、宮野が鋼を打つ様子を放映。宮野が作った洋鋼ののこぎりと、玉鋼ののこぎりを分けて展示している。玉鋼製の「胴付鋸」では、1寸(約3センチ)に128目の歯を刻み、繊細な職人技を見ることができる。妻に贈った玉鋼製の包丁も並べている。

 安田学芸員は「柄と歯の間の首部分に個性が出る。のこぎりの造形美を感じてもらえれば」と話す。

 12月13日まで。午前9時半~正午(入館は午前11時半)と午後1~4時(同午後3時半)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。同館TEL078・242・0216

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