山田錦の米ぬかや酒かすから洗顔パウダー 天然素材、肌荒れにくく

2021/01/15 05:30

酒米山田錦を使った化粧品をアピールする三木敏秀社長=キングエース

 兵庫県三木市末広3の教材卸会社「キングエース」が16日、酒米山田錦の米ぬか、酒かす、米こうじを使った洗顔パウダー「econa(エコナ)モイストクレンズ」を発売する。天然素材100%で肌が荒れにくく、水を浄化する作用があるため環境にも優しいという。 関連ニュース 「泡立ちや泡切れがいい」 日本酒と伏流水でせっけん 「まさか本当になるとは」菊正宗が女子高生とコラボ 「日本酒の化粧水」発売 米ぬかの温浴酵素風呂開店へ がん闘病乗り越えた女性

 同社は学校の技術家庭科の教材を中心に扱う。調理室用の米ぬか洗剤を扱い始めたことをきっかけに、特産のPRにつなげようと2019年に、山田錦を使った洗剤「笑粉(えこな)」を開発。土産品として販売してきた。
 「より幅広い世代に親しんでもらおう」と、笑粉を昇華させたのが今回の洗顔パウダー。原料となる山田錦は県内産にこだわり、米ぬか、酒かす、米こうじはそれぞれの香りが強くなりすぎないように、配合バランスに神経をとがらせた。
 パウダーは、少量を手に取り、水を加えて洗顔できる。洗い流さなくても肌が荒れず、水を汚さないため、災害時やキャンプでも活用できるという。三木敏秀社長(64)は「まずは地元三木の人に使ってもらい、市外の人に心からお薦めしてもらえるような商品に育てたい」と話す。
 70グラム、1650円。米ぬか発酵エキス入りの「モイストウォッシュ」(120グラム、3千円)と「モイストローション」(150ミリリットル、3300円)も同時発売する。同社と道の駅みき(三木市福井)で先行販売中で、他の市内商業施設でも順次売り出す予定。キングエースTEL0794・82・8393
(大橋凜太郎)

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