飼い主のいない猫の世話に取り組む人らが意見交換する「三木市地域猫懇談会」が13日、兵庫県三木市緑が丘町中3の緑が丘町公民館で開かれた。市民や市担当者11人が参加し、野良猫の適切な保護や市の支援方法などについて話し合った。
野良猫の問題を減らすために、地域で飼い主のいない猫を適正管理する「地域猫活動」という取り組みがある。適切な餌やりと食べ残しやふん尿の管理を徹底。去勢や不妊手術を施すことで繁殖を抑え、自然な形で猫の数を減らしていく。
しかし、市内では個人の取り組みがほとんどで、費用面などで課題が。市に金銭的な支援や条例制定を求める声も上がる。
懇談会では現状や行政への要望について意見を交わした。世話をする中で住民から煙たがられることを報告し、「飢え死にさせるのはかわいそう。手術をちゃんとすれば増えず、自然の中で減るのに」とある女性。別の女性は「明石市のように動物に対するセンターを設け、腰を据えて取り組んで」と市に提案した。
倉庫などに置いた段ボールで子猫を産むことから「いたずらに増やさないために、こうした特性を発信して広げてほしい」とする意見もあり、市の担当者も耳を傾けてうなずいた。(篠原拓真)
