台湾の画家に感謝状 墨彩画など寄贈、文化振興に貢献 三木

2021/02/18 05:30

世界自然遺産の九寨溝を描いた作品=堀光美術館

 兵庫県三木市教育委員会は16日、台湾の画家劉素真さん(67)に感謝状を贈った。堀光美術館(三木市上の丸町)に墨彩画と画集を寄贈したことに加え、長年三木の芸術文化の振興に尽くした功績に感謝を表した。 関連ニュース コロナワクチン5施設で集団接種 完全予約制、個別接種も計画 加古川 神戸市で12人感染、1人死亡 新型コロナ ワクチン先行接種、兵庫でも始まる 神戸医療センター

 台湾の大学で美術を専攻した劉さんは、1994年から兵庫教育大大学院(同県加東市)で学んだ。日本滞在中に三木、加東、加西、神戸市で教室を開き、帰国後も月に1回程度は来日。健康面の不安から教室の講師を退くことになり、昨年11、12月に同館で、集大成となる個展を催した。
 個展の開催を記念して寄贈した絵画は、中国の世界自然遺産・九寨溝(きゅうさいこう)とボタンを題材にした墨彩画計2点。寄贈式では、西本則彦教育長が「市民が鑑賞する機会を多く設けるとともに、大切に保管させてもらう」とあいさつ。「三木素真会」の国広篤会長(76)が出席し、劉さんに代わって感謝状を受け取った。
 劉さんは「九寨溝は三木の会員とも一緒に行った場所なので、作品には思い出がたくさん詰まっている。日本のみなさんとは、絵を通していつもつながっている」と話していた。(大橋凜太郎)

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