LAで学んだ技生かし 事業所のPR動画作ります
2021/03/08 05:30
出張撮影業を始めた北嶋亜衣さん(左)と、パートナーのザッカラーヤ・ワッカス・バシイアさん=三木市役所
米ロサンゼルスで動画制作を学んだ北嶋亜衣さん(36)らが、出張撮影業を手がける「ZAICI Studios(ザイキスタジオ)」を立ち上げた。兵庫県三木市を拠点に活動し、中小規模の事業所などのPR動画を制作。要望があれば英訳のテロップを付け、事業所の魅力を世界に発信する。(大橋凜太郎)
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幼い頃から、父の影響で一眼レフやビデオカメラに親しんだという北嶋さん。祭りどころに足を運んでは、行事の熱気を写真や動画に収め続けた。
英語への興味も尽きず、30歳で渡米。現地で知り合った友人が映像制作会社に勤めていたことから、ボランティアで撮影を手伝うようになり、動画制作のノウハウを吸収。2019年に帰国し、起業の道を模索していたところ、趣味のバイクを通じて、三木市の外国人指導助手(ALT)ザッカラーヤ・ワッカス・バシイアさん(30)と出会った。
動画を使ったビジネスで地域貢献を志す北嶋さんと、勤務地の三木に恩返しがしたいというザッカラーヤさんの気持ちが重なった。北嶋さんが代表としてすべての業務を担い、ザッカラーヤさんは、無報酬で翻訳などを手伝うことにした。
20年10月にザイキスタジオを立ち上げた。店舗を持たず、依頼を受けると事業所などに出向いて取材をする。撮影から編集までのすべてを自前で行う。
モットーは、取材相手の価値観や、事業所が刻んできた歴史を大切にすること。「商品の魅力だけでなく、物語や秘話を動画で表現できるように、背景をしっかりとヒアリングしたい」と北嶋さんは力を込める。
新型コロナウイルスの影響を受ける事業所を応援するため、数件はボランティアで引き受けるという。公式ホームページなどから依頼を受け付ける(英語での相談も可)。ザイキスタジオTEL080・8031・4312