春らんまん、八重桜満開 三木の夫妻が15年かけ手入れ

2021/04/22 05:30

鮮やかに色づく八重桜。公園内にピンクの空間が広がる=三木市緑が丘町西4

 兵庫県三木市緑が丘町西4の里山公園で八重桜が見頃を迎えている。近くに住む田中義孝さん(79)と純子さん(72)夫妻が15年ほどかけて整備した。鮮やかなピンク色に染まった空間が広がり、住民らが穏やかな時間を過ごしている。 関連ニュース 「アマビエ」登場 チューリップ、色鮮やかに100万本 春を彩るチューリップ4万4千本 兵庫・光都で見頃 混乱続く高齢者ワクチン予約 窓口殺到、電話つながらず、サーバーパンク… 打開策なく、供給待ち

 15年前は、竹や雑草が生い茂り、ごみの不法投棄も目立つ市有地だった。市民団体に所属していた田中さんは、許可をもらって整備を始めた。樹木の伐採や草刈り、ごみの片付けに2年を費やし、その後、花や木を植え始めた。
 かつて夫婦2人で見た同県神河町の川沿いに咲いていた桜並木に感動し、「三木にもあったらいいな」と八重桜を植樹。苗木から育て、現在は約40本が色づく。
 今年は例年より早い今月10日ごろから咲き始めた。地元住民らが訪れ、いすに座って一休みしたり、カメラで景色を撮影したりして楽しんでいる。
 ほぼ毎日、花の手入れで訪れる田中さんは「やりだしたら止まらなくなった。楽しみに待ってくれている人もいるので、体の動く間は頑張りたい」と話している。
 今月25日ごろまでが見頃という。(長沢伸一)

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