黒滝の空にこいのぼり 住民寄せた10匹すいすい

2021/04/29 05:30

青空の下で泳ぐ姿を見せるこいのぼり=三木市吉川町金会、黒滝

 端午の節句(5月5日)を前に、兵庫県三木市吉川町金会の名所「黒滝」でこいのぼりが掲げられた。地域住民が寄せた10匹のこいのぼりが青空をすいすいと遊泳。遊歩道には、よかわ認定こども園の園児が作ったミニこいのぼりも並び、来訪者を楽しませる。 関連ニュース <もふもふ堂の街角レトロ風景>(35)三木・旧玉置家住宅 2025 泳ぐ鯉のぼり見守る白壁の蔵 こいのぼりと五月人形、優雅に競演 佐用・光明寺の境内と本堂 子どもの夢を乗せた巨大こいのぼり、青空を悠々泳ぐ 神戸ハーバーランド・高浜岸壁

 飾り付けは、地域住民らでつくる「『黒滝』憩いの場つくりの会」が2017年に始めた。18年からは、同園の年長組園児にこいのぼりの模様付けを依頼し、白地に青や黄、赤色で描いたこいのぼりを掲示。今年は新たに作成した19匹を合わせ、計115匹が遊歩道や黒滝近くを彩る。
 大型こいのぼりは、同会のメンバーが26日に備え付けた。同町内の山中から切り出した14メートルの竹を使って、黒滝を見下ろす高台周辺の3カ所に設置しており、5月末まで揚げ続けるという。
 同園児らが、自分たちのこいのぼりを飾る計画だったが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言発令で中止に。同会の鷹尾滋基代表(72)は「こいのぼりのように子どもたちものびのびと育ち、コロナにかからんように元気に過ごしてほしい」と空を見上げていた。(篠原拓真)

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