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 「私たちの世代は、選挙権をもらったら大切にしなさいと教え込まれてきた。だから棄権というものはないんです」。緊急事態宣言下での選挙となった兵庫県三木市長選の取材中、90代の男性がポツリとこぼした言葉に、はっとなった。

 自宅に戻って選挙権の歴史を調べてみた。普通選挙は男子が1925年、女子は戦後になってから実現した。1890年に日本で初めて行われた選挙の有権者は、直接国税15円以上を納めた「お金持ち」に限定され、当時の人口の約1%だった。100年前の一般市民は、自分たちの代表を自らの投票で選べなかったのだ。振り返れば、中学や高校の教科書にも多少言葉は違うが同じことが書いてあったように思う。男性の言葉を耳にするまで何も感じなかったのは、私の中で選挙権は「当たり前の権利」と認識していたからかもしれない。

 国政選挙などで投票率が低下し、若者の政治離れが指摘されて久しい。「授業では習ったけど、選挙への実感はなかった」。選挙前に聞いた高校生の言葉が印象に残る。

 コロナ下という非日常の中、行われた市長選。当たり前がなぜ大切なのか、それを伝えていきたい。(長沢伸一)

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