ワクチン集団接種の予約を一時停止、7月以降の配分量大幅減で 三木市

2021/06/28 18:55

三木市役所=三木市上の丸町

 新型コロナウイルスワクチンについて、兵庫県三木市は28日午後6時から、7月27日分以降の集団接種予約受け付けを一時停止した。7月以降に国から配分されるワクチン量が大幅に減少するためで、医療機関での個別接種の予約枠も減少する見込み。59歳以下の接種券については「国や県の大規模接種会場や職場などでの接種に活用してもらうため」とし、予定通り28日に発送した。 関連ニュース ワクチン個別接種、メリットは?注意点は? 市担当者に聞く やめてっ!「消せるボールペン」 ワクチン予診票の記入で使用する人続出 見分けつかず、訂正作業が重荷に 使いにくいワクチン注射器「こんなの臨床で使わない」 国が配布、半端の廃棄増加

 市によると、7月27日以降は主に12~64歳を対象に接種を計画し、3万~3万5千人分のワクチンが必要。しかし、7月供給分が6月分の3分の1以下、約5千人分に減少すると、国から通知があり、個別接種も含め、7月に約3千人分不足することが判明した。
 市はファイザー製ワクチンの供給が減少するため、集団接種で使用するワクチンをモデルナ製に切り替えて国に申請を行っている。切り替え後は旧志染中学校の大規模接種会場でモデルナ製を使用するため、1回目と2回目の接種間隔がこれまでの3週間から4週間に変更となる。
 一方、接種を希望する65歳以上に使用するワクチンは確保できており、7月26日分までの予約枠はほぼ埋まっているという。
 予約の再開時期は未定。市の担当者は「国からのモデルナワクチンの配給量、配給時期が確定次第、速やかに再開する」としている。(長沢伸一)

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