売り上げの一部、交通遺児支援に 三木・吉川にラッピング自販機
2021/07/07 05:30
シートベルト着用を呼び掛けるラッピング自販機と設置協力者の羽田和男さん(右)=三木市吉川町湯谷
飲料を買うと、売り上げの一部が交通遺児支援団体などに寄付される自販機が、国道428号沿いの兵庫県三木市吉川町湯谷の二ツ子町交差点そばに設置された。シートベルト着用を呼び掛けるラッピングも施され、ドライバーや同乗者に注意を促している。
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兵庫県警とキリンビバレッジが各地で設置を進めている。三木署管内では初めてで、県内では30台目。
吉川町湯谷で12年までミニスーパー「ハネダ食品」を経営していた羽田和男(すずお)さん(76)に、同署が協力を依頼。羽田さんが「少しでも交通遺児を支援できれば」と応じ、5月中旬に店舗跡地にラッピング自販機1台が設置された。
自販機の売り上げの一部が交通遺児を支援する「神戸すばるの会」などに寄付される。黄色の自販機には「全席シートベルト着用を」とイラストとメッセージも記されている。羽田さんは「飲み物を買いに訪れた人がシートベルトを着けずに出て行く姿を見ることもある。自動販売機が1件でも交通事故減少につながってほしい」と話した。
三木署の清水貴之交通課長(39)は「千葉県で下校中の小学生が巻き込まれる事故があった。さまざまな方法で交通安全意識の向上を図っていく」と気を引き締めた。(長沢伸一)