衆院選・兵庫4区 立候補者に聞く(上) 今泉真緒氏(42)立・新
2021/10/21 05:30
今泉真緒氏
■未来に希望持てる地域に
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「社会の不具合に目をつむることができなかった」。政治家を志した動機をそう語る。科学技術の展示や研究拠点「日本科学未来館」(東京)の元職員。研究者への取材や専門家との交流などで充実感を覚える一方、首をかしげることも少なくなかった。
「科学技術立国」を掲げる日本だが、研究者の雇用は安定しない。研究費も削られ、世界レベルでの論文の引用数は年々低下。一方、政府の政策は短期的で、目先の具体的成果に目を向けがちだ。「未来への投資こそが政治」と力説する。
長男の出産も転機となった。子どもを産むことに、なぜこんなにも費用がかかるのか。育児と仕事の両立の困難さにも直面した。国への疑問が芽生え、2019年、立憲民主党の公募に手を挙げた。
「持続可能な、未来に希望を持てる地域を築きたい」と主張し、農業、交通、子育て、介護と取り組むべきテーマを示す。高齢者の移動手段となるバスなど、地域交通を支える制度設定の必要性も訴える。「地方だからこそ、教育、文化などの分野で、先進的で豊かな環境づくりを整える」と意気込む。(中西大二)
【メモ】今泉真緒(いまいずみ まお)東京都出身で、慶応大卒業後、オランダで工業デザインを学んだ。趣味は映画や美術展の鑑賞。時折、6歳の長男も連れていく。「子どもと楽しむ時間を大切にしている」。理想の人物像はアニメ映画「風の谷のナウシカ」の主人公ナウシカ。人や生き物に対して真っすぐに向き合い、強く優しい姿にひかれるという。大学教員の夫と長男の3人暮らし。
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