衆院選・兵庫4区 立候補者に聞く(下) 今泉真緒氏(42)立・新

2021/10/22 05:30

今泉真緒氏

■個を支援し豊かさ生む 関連ニュース 「2馬力選挙」巡り議論本格化 兵庫県知事選などで論点 来夏の参院選控え、公選法のあり方課題 健全な選挙のため法整備を 兵庫県議会が国に意見書提出 参政党が建築士の藤原氏擁立 次期参院選兵庫選挙区

 -山間部とニュータウンで構成される4区。課題と未来は。
 「日本の縮図と思える地域。人口減少、少子高齢化に直面している。だが希望もある。商店街などでは足元で育まれた地域文化の発信に取り組んでいる」
 -具体的には。
 「播州織など伝統産業を基に新しいブランド化を図る人たちや、地元の野菜をニュータウンで販売するなどして地域循環型の農業に尽力する生産者がいる。大規模な開発でなく、一人一人をサポートし、豊かさにつなげる取り組みが必要だと感じている。課題を解決する上でみんなで考える土壌も生み出せたらと思う」
 -東京出身だが、兵庫との縁は。
 「高校生の時に起きた(1995年の)阪神・淡路大震災。兵庫へ入り、ボランティア活動しながら被災地の現状を目の当たりにした。当事者ではない自分が、いかに地域の人と『共有』し、手助けができるかを考えた日々だった。この被災地で得た感覚は人生の中で大切にしている。何より政治家を志す今、地域住民との『共有』の必要性を感じている」(聞き手・中西大二)

 【メモ】今泉真緒(いまいずみ まお)1978年11月生まれ。東京都渋谷区出身。慶応大環境情報学部卒業後、オランダで工業デザインを学ぶ。2004年から日本科学未来館で勤務。17年に独立し、科学技術、文化芸術分野の展覧会の企画、制作を行う。19年、立憲民主党の公募を経て、党県第4区総支部長に就任。

 【特集ページ】衆院選2021

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