緑が丘東幼稚園(兵庫県三木市緑が丘町東4)の年長組園児10人が、地域住民から贈られた松ぼっくりを使って来年の干支(えと)・トラの置物を作った。前足を浮かせて躍動感を表現したり、つぶらな瞳を持つ顔を描いたりしてそれぞれが工夫を凝らした。
松ぼっくりは、近くに住む西田博之さん(81)が11月、同園に約20個をプレゼントした。10センチほどの大きさで、園児たちは大喜び。12月中旬から2、3日かけて年長組はトラの置物、年少組はクリスマスツリーとトナカイの置物を作り上げた。
園児は絵筆を器用に操り、黄色の絵の具でトラのしま模様を表現。足は発泡スチロールで作った。丁寧な作業を繰り返して完成させたトラは、今にも動き出しそうな姿に仕上がった。
園児(5)は「持って帰ってお母さんやお父さんに見せたいな」と笑顔。同園を訪れた西田さんは「かわいくて拾ってきたかいがあった。僕の方がうれしかった」と喜んでいた。(長沢伸一)
