福娘ら神矢など準備 8日から「えびすまつり」 三木・戎神社

2022/01/06 05:30

1本ずつ丁寧に神矢を仕上げていく福娘ら=大塚町公民館

 「三木のえべっさん」で知られる戎神社(兵庫県三木市大塚2)で8~10日、「えびすまつり」が開かれる。まつりに向け、福娘や地域住民らが大塚町公民館に集まって神矢(破魔矢)や御神影などを準備。神戸電鉄粟生線の各駅にはのぼり旗約180本が掲げられ、ムードを盛り上げている。 関連ニュース “幻の大社殿”完成間近に空襲 当時の巫女役2人が語る 西宮・広田神社 いま副業に巫女さんを選ぶ人が増えている、本職と掛け合わせ可能性を模索 スクール主催者に聞いた 巫女の湯しぶき浴び、息災願う 淡路市・伊弉諾神宮で湯立神楽祭

 昨年に続いて新型コロナウイルス感染症対策のため、福餅まきや福引などは中止される。参拝時に鳴らす拝殿の鈴は取り外し、境内に手指用消毒液を設置した。授与所などで従事する福娘も市内在住に限定し、14人と例年よりも人数を絞ったという。
 4日に行われた準備では、福娘が約1200本の神矢に絵馬や札を取り付けた。地元住民らは神前に供えた御饌米(おせんまい)8千袋や、えびすや大黒を描いた御神影3千枚を用意した。
 初めて福娘を務める三木北高校3年の鷲尾美邑さん(17)は「お参りされた方が少しでも福を持って帰られるように頑張りたい」と意気込み、同神社責任役員の忍海辺浩一さん(60)は「感染対策をとりながら、多くの福を持って帰ってほしい」と呼び掛ける。
 8日午後7時と9日午前11時から神事と子どもらの浦安の舞奉納が予定され、同日午後3時から舞楽が行われる。期間中は三木小学校運動場が駐車場として無料開放される。いずれも午前9時~午後10時(10日のみ午後3時まで)。大塚町公民館TEL0794・83・4117
(篠原拓真)

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