夢は2人でオリンピック優勝 ゴルフ国際大会で「V狙う」実力派兄妹 米で7月中旬、出場向け意気込み
2022/07/06 05:30
ジュニアゴルフの国際大会に臨む道上稀唯さん(左)と嵩琉さん=三木市役所
今月中旬に米カリフォルニア州で開かれるジュニアゴルフの国際大会に、緑が丘東小4年の道上稀唯(きい)さん(9)と、兄で滝川第二中1年の嵩琉(たける)さん(13)が出場する。世界の大舞台に向け、きょうだいは「わくわくしている。一緒にトロフィーを持ち帰りたい」と意気込んでいる。(小野萌海)
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稀唯さんは「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」と「FCGキャロウェイワールドチャンピオンシップ(CS)」の2大会に出場。2021年のIMGA選手権では優勝を飾っており、今年は連覇を狙う。嵩琉さんは、昨年度の全国小学生ゴルフ春季大会で準優勝を果たし、同CSに挑む。
道上さん一家は、充実した練習環境を求めて、今年4月、神戸市から兵庫県三木市に移り住んだ。以前は週末に泊まりがけで三木へ来ていたが、今は放課後すぐにゴルフ場へ行けるようになった。移動時間が減り、ゴルフ以外の時間も充実しているという。
2人は一緒に、毎日3時間の練習をこなす。稀唯さんはパターを得意とし、米国の芝でも的確に寄せられるよう磨く。夢は「オリンピックで2人で優勝すること」と話す。
嵩琉さんの強みは、平均飛距離約280ヤードのドライバー。大会に向けて安定性を高め、アプローチの練習にも力を入れる。将来は「松山英樹選手よりも早く、世界四大メジャー大会で勝ちたい」と夢を描く。
6月30日に三木市役所であった激励会では、市スポーツ振興基金などから、助成金が贈られた。稀唯さんは「しっかりと寄せてバーディーやイーグルを取りたい。勝てる自信がある、勝ちます」とはつらつ。嵩琉さんは「強みのドライバーで飛ばして、出るからには優勝したい」と力を込めた。