子宮頸がん予防ワクチンに助成 任意の自費接種対象 三木市

2022/09/28 11:50

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 兵庫県三木市は、2022年3月末までに子宮頸(けい)がん予防ワクチンを任意で自費接種した人を対象に、接種費用の助成を行っている。同ワクチンは副反応が出る人が相次ぎ、接種勧奨を取りやめていた時期があり、その間に自費で接種した人に費用を補助する。(長沢伸一) 関連ニュース HPV感染、自己検査キット案内 20代の子宮頸がん検診無料対象者に 姫路市保健所 HPVワクチン接種、独自動画で啓発 芦屋市が子宮頸がん予防に活用 子宮頸がん防ぐワクチン接種を 16~27歳向け公費負担、来春に終了 県医師会が呼びかけ 


 ワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐとされる。国は2013年、小学6年~高校1年の女子を原則無料の定期接種の対象にしたが、接種後に全身の痛みなどを訴える人が目立ち、積極的に勧める取り組みを中止。安全性やがん予防効果のデータが集まったため、22年4月に取り組みを再開している。
 三木市では、接種勧奨を中止している間に定期接種の機会を逃し、その後に自費で接種を受けた女性に費用の助成を行う。対象は1997~2005年度生まれで、22年4月1日時点で三木市に住民票のある人。助成は接種した年度の1回当たりの金額で、合計最大3回接種分を上限とする。14~19年度は1万5500円、20年度1万5890円、21年度は1万5900円(金額は全て1回当たり)。申請期限は25年3月末まで。
 市ホームページなどで入手できる「任意接種費助成申請書」のほか、接種費用の額や回数を証明する領収書などが必要。用意できない場合は、医療機関が記した「申請用証明書」を提出する。
 問い合わせ、提出先は市健康増進課(市総合保健福祉センター内)TEL0794・86・0900、市吉川支所健康福祉課(吉川健康福祉センター内)TEL0794・72・2210

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