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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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ブラジル移民の歴史伝える アマゾンと日本の関係紹介 2020/09/02

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アマゾンと日本人の関わりを32枚のパネルで紹介する企画展=海外移住と文化の交流センター

 神戸からブラジル移民を送り出すため、1928(昭和3)年に設立された国立移民収容所。その建物をリニューアルした「海外移住と文化の交流センター」(神戸市中央区山本通3)で、移民の歴史と日系ブラジル人の今を伝える二つの展覧会が開かれている。(伊田雄馬)

 パネル展「アマゾンを救う日本人パワー!!」は、ブラジルなど南米9カ国を流れる大河・アマゾン川をテーマに、現地の森づくりを支援する日系企業や農地開拓に携わった日本人の功績を紹介する。

 ブラジルとの交流を進める日伯協会は年2回、展覧会を開催。今回は、世界最大の熱帯雨林が広がるアマゾン川と日本との関係に目を向けてもらおうと、2部構成で企画した。

 第1部では、コーヒーやカカオなどを森の中で育てる「アグロフォレストリー(森林農法)」に着目。神戸創業で果物の輸入販売を手掛ける「フルッタフルッタ」など、食料生産と環境保全の両立に取り組む企業にスポットを当てている。

 アマゾン川流域は昨年8月以降、森林火災が急増。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の観測衛星が捉えた火災画像などから、地球環境への影響に注意を促している。

 第2部は「アマゾン農業に奇跡をもたらした七人のサムライ」と題し、開拓の先駆者となった日本人移民を顕彰。アマゾンに最初の入植地を開いた福原八郎、シンガポールから持ち込んだコショウを「黒いダイヤ」と呼ばれる一大産業に育て上げた臼井牧之助らを取り上げている。

 同協会は「アマゾンの経済発展に尽力した日本人について知ってもらえれば」と話す。11月1日まで。

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日系ブラジル人の小中学生が「親の仕事」を描いた作品=海外移住と文化の交流センター

■日系ブラジル人、小中生が親の姿描く

 「ブラジル・日本の子どもの絵の交流展」は、日系ブラジル人の小中学生の絵画141点を展示。子どもの目を通して、日系人の暮らしが身近に感じることができる。

 ポルトガル語学習や生活支援を行う「関西ブラジル人コミュニティCBK」と県国際交流協会の共催で、11回目。「私の両親の誇らしい仕事」をテーマに、CBKの母語教室に通う子どもたちが描いたほか、兵庫県が姉妹提携を結んでいる南部のパラナ州などからも作品が寄せられた。

 大型トラックの運転手やシュラスコレストランの料理人、学校の先生など、家族のために働く姿を、クレヨンや色鉛筆でのびのびと表現。自動車部品の工場など「日本に出稼ぎに行き、離れて暮らす親を想像して描かれた作品もある」とCBKの松原マリナ理事長(66)は話す。

 タイトルには「父を誇りに思う」「私の母は幸せを運んでいます」といったメッセージが添えられ、両親への感謝の気持ちがにじんでいる。

 10月31日まで。会場では投票を受け付けており、得票の多い作品は来年のCBKのカレンダーに採用されるという。

 海外移住と文化の交流センターは午前10時~午後5時開館。月曜休館(祝日は開館、翌日休館)。入館無料。TEL078・272・2362