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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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卒業式でスイーツ贈呈 名産PRへ岡本商店街が提案 2019/02/09

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 卒業式の記念品といえば、紅白まんじゅうや瓦せんべいが定番。そんな中、「スイーツの街」をPRしようと、岡本商店街振興組合は、地元店のスイーツ詰め合わせを提案している。すでに神戸市東灘区内の4中学校で採用されており、評判も上々。同組合は「いずれは東灘区内の全学校園に広げたい」と意気込む。

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 のし紙で包まれた小さな箱。ふたを開くと、一口サイズのフィナンシェやチョコレートにマドレーヌ、クッキーが登場する。すべて岡本の菓子店が販売する品々だ。

 岡本スイーツの詰め合わせは、同組合の松田朗理事長(58)が発案し、約5年前に始まった。生徒が卒業式に受け取る記念品は、PTAが準備する。役員が予算や内容を決め、箱詰めまで行う。そのため、同組合が各校のPTAを訪ね、記念品として採用してもらえるようPRしている。

 賞味期限が2週間ほど必要なため、内容は焼き菓子が中心。予算は1箱3~500円程度なので、一つあたり50~120円の品を組み合わせる。通常の商品では予算オーバーになる場合、小サイズを特別に生産するなど、個人店ならではの柔軟な対応ができる。

 本山中学校でPTA役員を務め、記念品を担当した鈴木恵子さん(50)は「家族で分け合って食べられて、心に残る記念品になった」と振り返る。甘い物ばかりでなく、おかきも入れて味のバランスを取り、色合いや量にも気を配った。「役員同士で、こんなお菓子も出たんだね、と会話しながら選ぶ楽しみがあった」という。

 松田理事長は「個別の店舗では難しいが、力を合わせることで独自のPRができる。子どものころから、地元のスイーツを知ってもらう機会にしていきたい」と話している。(太中麻美)