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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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“日本一の富豪村”使命は「日本一住みよいまちづくり」 2019/02/14

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 「目指すは日本一住みやすいまちづくり」。一般財団法人「住吉学園」(神戸市東灘区住吉本町3)の竹田統理事長(64)の口調が熱を帯びる。

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実物のだんじりを展示する「住吉だんじり資料館」=東灘区住吉東町2

 取材をして驚いたのが、学園が手掛ける事業のラインナップだ。“日本一の富豪村”のDNAを受け継ぐかのように潤沢な資金を使った活動が並ぶ。

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市の要請を受けて設立した住吉むつみ保育園=東灘区住吉宮町7

 最も力を入れるのが教育振興の取り組み。1951(昭和26)年に奨学金制度を創設し、住吉地域内の高校生や大学生に月9千~2万円を支給する。2014年度までに延べ674人が利用した。公立学校園などへの施設維持助成のほか、東灘区内の新小学1年生全員に毎年、ランドセルカバーを寄贈。学園の隣には住吉学園幼稚園を、市からの要請を受け、13年には住吉むつみ保育園(住吉宮町7)を開園した。

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「住吉学園」理事長の竹田統さん=東灘区住吉本町3

 活動は教育振興にとどまらない。

 阪神・淡路大震災時には、半壊以上に10万円、一部損壊には5万円の見舞金を給付し、地代免除などの支援策を打った。旧東灘区役所跡地に建設されたマンション南側に図書館棟を設け、図書館部分を市に寄付。その後、地域文化の継承のため、「住吉だんじり資料館」をつくり、管理運営する。

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温泉とフィットネスジムを兼ねそろえた健康福祉センター「恋野温泉 うはらの湯」=東灘区住吉東町4

 昨年10月には、健康福祉センター「恋野温泉 うはらの湯」(住吉東町4)も開設するなど、教育、文化、健康、福祉…など、不動産管理や処分の権限にとどまる「財産区」に比べ、広範囲に事業展開を続ける。

 「子どもたちが、大学や就職でこの地を離れても『帰りたい』と思えるまちをつくっていきたい」と竹田理事長。「地域の力、人と人との絆を高めていくことが、私たちの使命」と将来を見据える。

(村上晃宏)