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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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甲南市場の面影残すレンガ道 なぜここだけ? 神戸・東灘 2019/03/09

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 まちを取材していると、ふと気になる光景に出合うことがある。その背景を探ると、「えっ!」という理由や歴史が隠れている。天上川流域の「えっ!」を紹介する。(真鍋 愛)

 国道2号線側から、甲南本通商店街(神戸市東灘区)へ。南へ進むと、餅屋と古着店の間に幅2メートル強、約100メートルのれんが敷きの道が現れる。その西側の同商店街は石畳、東側の十二間道路はコンクリートと、異なる材質で舗装されている。なぜこの道だけれんがなの?

 「甲南市場の跡地です」。新甲南市場復興株式会社の西尾静夫代表取締役(80)が教えてくれた。同商店街には、阪神・淡路大震災前まで、二つの市場(甲南、新甲南)があったという。甲南市場は1996年に解散。アーケードは撤去されたが、れんが道はそのまま残った。

 西尾さんは「食料品に日用品、何でもそろう市場だった。地元婦人会と盆踊り大会を開いたときは、たくさんの親子連れでにぎわった」と、振り返る。

 十二間道路の市バスのバス停は、今でも「甲南市場前」のまま。在りし市場の面影をれんが道と共に残す。