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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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バラの名所「本山街園」になぜヤシの木? 気になる理由とは 2019/03/09

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 まちを取材していると、ふと気になる光景に出合うことがある。その背景を探ると、「えっ!」という理由や歴史が隠れている。天上川流域の「えっ!」を紹介する。(真鍋 愛)

 「♪この木なんの木 気になる木-♪」

 思わずあのCMソングを口ずさみたくなる木が、バラの名所「本山街園」(神戸市東灘区岡本2)にある。見た目はヤシの木だが、細長く、同園角の「岡本交差点」にある信号機より高い。なぜバラ園にヤシの木が?

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 管理する神戸市東部建設事務所によると、木の正式名称は「ワシントニアロブスタ」といい、高さは目測で約20メートル。幹周りは最大で約1・4メートルと、六甲アイランドにある同種の木より細い。

 同園は、山手幹線の整備に伴い1963年に新設され、その後88年、01年に改修されたが、この木がいつ頃、なぜ植えられたかは「分からない」という。

 台風の時は大きくしなり、近隣住民から「危ない」という声も寄せられている。同事務所は、倒木の危険性がないか調査を進めているという。

 伐採の可能性もあり、同事務所担当者は「バラとともに地元に愛されている木なので、伐採になれば心苦しい。しかし、市民の安全をないがしろにはできない」と話す。「気になる木」の行く末が“気になる”。