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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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グッズや催し、ロゴデザイン… 有馬温泉と神戸芸工大のコラボ続々 2019/09/26

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 有馬温泉(神戸市北区有馬町)では10年ほど前から、神戸芸術工科大学(同市西区学園西町8)と連携し、学生たちが温泉街にまつわる建築物やオブジェのデザインを手掛けている。8月には有馬温泉をイメージしたオリジナルの文具や缶バッジを販売する「実験研究」を実施。温泉街を“学びの舞台”にして、学生たちが奮闘している。(久保田麻依子)

 同大と有馬温泉の協力は2010年、同大プロダクト・インテリアデザイン学科の相澤孝司教授が、温泉街でひと息つける水飲み場のデザインを依頼されたことに始まる。この企画を機に学生が有馬温泉に関わるチャンスが増え、兵庫県内の他大学と連携した学生イベント「ゆけむり大学」の運営▽太閤橋近くにある「おもてなしトイレ」のデザイン▽神戸・三宮の地下街にある有馬温泉観光案内所のロゴのデザイン-など、多彩なアイデアで関わってきた。相澤教授は「産学連携に加え、学生が地域活性化に関わる場を設けることで、机上だけでは学べない社会経験をさせていただいている」と効果を語る。

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 本年度はゼミ生で4年生の森綾香さん(21)と福本紗耶さん(21)らが「観光地の土産物」をテーマにした卒業研究を行い、名物の「有馬サイダー」や伝統工芸の人形筆をモチーフにしたクリアファイルや缶バッジなどを制作。8月に温泉街であったイベントで出店した。

 参加した同学科4年の芝野結衣さん(22)は「外国人観光客や家族連れからの反応が良かった」といい、地元出身の木元潤子さん(22)は「有馬温泉の観光地としての魅力に今まで気付かなかったけれど、古い歴史や独特の温泉などPRするところがたくさん見つかった」と語った。

 今後は、イベントで集めた観光客からのアンケートを分析したり、缶バッジとクリアファイルの完売を目指して販路を開拓していく予定だ。