People People

M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

Kobe
People People People

湯の里有馬に日本一のジェラート誕生 濃厚チーズ、香る甘酒とキンカン 2019/10/01

記事

 有馬温泉街(神戸市北区有馬町)でジェラート店を営む片山圭介さん(48)=同区=の考案したジェラート「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」が、全国コンテスト「ジェラートワールドツアージャパン2019」で優勝した。塩で引き立てた濃厚なチーズと甘酒の味が口の中で広がり、かんきつ系の風味がアクセントに。試行錯誤を重ね、こだわりの味となめらかさを追求した逸品だ。(村上晃宏)

 コンテストは8月31日と9月1日に横浜市で開催。予選を通過するなどした12作品から、審査員の審査と来場者の投票で日本一を選んだ。

 有馬町出身の片山さんは26歳の時、家業の酒屋を継いだ。だが温泉街で空き物件が出たのを機に、「自分で作品を生み出したい」と周囲に無いジェラート店を出すことを決意。東京での講習会に参加し、イタリア人から教わるなど勉強を重ね、2015年にジェラート店「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」をオープンした。

 開店から4年、力試しを兼ねてコンテストに出品することに。作品のテーマは「日本のエッセンスを添えた和製チーズケーキのようなジェラート」。甘酒を使い、マスカルポーネチーズの風味を消さないようキンカンの爽やかな香りを取り入れ、淡路島の塩で味を引き締めた。甘酒が持つ自然由来の糖分を活用し、砂糖の使用量を抑えて体に優しいジェラートに仕上げた。

記事

 コンテスト会場で、片山さんのブースは行列が途切れないほどの人気を集めたという。審査員へのプレゼンテーションでは、チーズや甘酒、キンカンなど食材の配合にこだわり、なめらかな食感を実現できたと強調した。優勝し、21年にイタリアである世界大会への出場権をつかんだ。

 世界大会に向け、味に磨きを掛けるとともに、会場での接客のために外国語も勉強中の片山さん。「ジェラートは数学。食材の組み合わせや配合率を考えて“答え”を出す。本選でも高評価を得られるよう頑張りたい」と張り切る。

 店は午前10時~午後5時。水曜定休(2日は営業)。3日と7~10日は休み。18種類がそろうジェラートは480円(税込み)から。「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」も480円で販売する。同店TEL078・907・5468