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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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高齢者の暮らしをサポート 新聞販売店の取り組み 2018/07/13

記事

 神戸市灘区の東部エリアを担当する神戸新聞「六甲道専売所」(左座勝次所長)では、高齢者世帯の暮らしをお手伝いする「シニアサポート」に取り組んでいる。専売所スタッフが読者宅などを訪問し、電球交換や家具の移動、草むしりなど専門的な知識が不要な作業を1回30分(500円)で請け負っている。6月下旬、サポートの様子を取材した。

 JR六甲道駅東に徒歩2分の場所にある同専売所(TEL078・851・9200)。三木敦史店長(30)のもと、22人のスタッフが働く。約3年前にシニアサポートを始め、年間50件ほどの相談が寄せられるという。読者以外からの依頼も受けており、口コミで相談件数は増えているという。「この取り組みを機に神戸新聞を知ってもらうきっかけになれば」と三木さん。

 今回の依頼人は六甲台町に住む男性(69)で、「困り事はないですか」という三木さんの声掛けで同サポートを知り、初めて依頼したという。作業内容は、照明カバーやエアコンにたまったホコリの清掃。いずれも高所のため、男性は「自分でできないわけではないけど、もし転げ落ちてけがをしたら…」と不安もあり、依頼に踏み切ったという。

 作業が終わると、お茶とお菓子で歓談に花を咲かせた。三木さんは「またいつでも呼んでください」と男性宅を後にした。

 「日常のちょっとした困り事でも声を掛けてくれるなんて、僕ら信頼されているなぁ」。専売所に戻る車内で、三木さんつぶやいた一言が忘れられない。

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 灘区内には本紙専売所が4店舗ある。日々の新聞配達のほか、まちづくりや高齢者支援、防犯活動など地域と深く関わっている。灘マンスリーでは、4店舗の横顔を随時、紹介する。

(末吉佳希)