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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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神戸初、灘中央市場に防災空地へ取り組み 2018/07/23

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灘中央市場内の空き地の活用方法を考えるワークショップ=灘区水道筋4

 灘中央市場(神戸市灘区水道筋3)に「まちなか防災空地」を設ける取り組みが進んでいる。災害時は延焼拡大を防いで一時避難所にもなり、平時は地域の交流などに使える多目的な空き地。神戸市が2012年度から整備事業を始め、市場への設置は初となる。オープンは秋ごろ。集客につながる可能性もあり、市は住民らが参加するまちづくり講座を通じて使い方の妙案を募っている。(上杉順子)

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防災空地を試験的に活用し、行われたイベントの様子=同区水道筋3(撮影・真鍋 愛)

 灘、兵庫、長田、垂水区の特定地域が対象で、市と土地所有者、まちづくり協議会など整備・維持管理者が三者協定を結ぶ。市が土地を無償で借り、整備費を補助。老朽化した建物を取り壊して転用する場合は解体費もおおむね負担する。

 6月末時点で住宅地を中心に64カ所の整備が完了。平時の用途はさまざまで、近くに桜の木があるので花見席をつくるなど、住民らが自由に空間をデザインしているという。商業エリアでは長田区の新長田本町筋商店街が大学生の協力で2月に整備したが、市場はまだ例がない。

 灘中央市場は1925(大正14)年に設立され、現在は鮮魚店や総菜店など約30店舗が営業中。昨年10月の明石市・大蔵市場の全焼を受け、延焼防止などの観点から市と同市場協同組合が具体的に動き出した。

 対象の空き地は3カ所でいずれも約40平方メートル。2カ所は3月に整備計画を受けて建物を取り壊し、1カ所は阪神・淡路大震災後から空き地になっていた。

 まちづくり講座は年明けから行っており、毎回30人前後が参加。近隣住民が目立つという。リノベーションなどを手掛ける地元の団体「TEAMクラプトン」のメンバーを講師に、市場の特性を考えながら活発に意見交換し、オープンに向けて準備を進める。

 今月14、15日には同市場のイベントに合わせ、講座内容を反映させてハンモックなどを置いた休憩場所、お手玉、メンコなど昔遊びができるスペースとして試験的に活用した。市まち再生推進課の担当者は「防災面の強化はもちろん、市場の魅力につながる用途になれば」と期待する。