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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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新聞の支払い、あえて選ぶ集金 その理由は… 2018/08/04

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 神戸新聞購読料の支払いは、口座振替、クレジットカード払い、集金の3通り。大半が口座振替と思っていたが、昔ながらの集金も意外と多い。神戸市灘区南東部がエリアの神戸新聞「大石篠原専売所」(灘区下河原通3)で、集金を担当する藤原英土さん(46)に同行した。

 朝刊配達、折り込み広告などの作業にひと段落ついた午前11時、藤原さんは、同区篠原南町付近で次々とインターホンを押し始めた。読者の性別や年代から、在宅の時間を予測して訪問するという。「集金は毎月25日から翌月5日までの短期決戦。効率よく回らないと、終わらないんです」

 玄関先では「暑い中ご苦労さん」とねぎらいの声が掛かり、クールな藤原さんの口元が緩む。読者の一人に「なぜ集金なんですか」と尋ねると、「直接来てもらうと安心だし、確実」との返事が返ってきた。

 同専売所の二宮泰彦店長(45)は「集金を選ぶ方は、たわいない会話を楽しみにしているのでは」と分析する。

 この日は1時間で17件訪問し、集金できたのは7件だった。「効率はいつもよりよくないですね」と藤原さん。「夕方もまた回ります」と笑顔で去っていった。(真鍋 愛)