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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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奄美と神戸・長田の縁、PRに尽力 神戸奄美会の佐藤さん 2018/10/28

記事

 「奄美の力で長田を盛り上げたいね」。故郷の民謡に合わせて踊る会場の参加者らに、目を細めた。

 高校を卒業し、1959年に奄美大島を離れて長田へ。靴職人の下で働いた後、企業に就職して営業などを経験した。奄美を出て約10年がたったころ、靴の革の裁断などを担う会社を立ち上げた。

 「当時は差別されることもしばしば。みんな苦労していた。そんな中、奄美出身者のつながりは心強かった」と振り返る。

 自身も奄美群島出身者のコミュニティー構築に尽力してきた。ただ、神戸生まれの子や孫へと世代が変わるたびに「島への愛情が薄れているのではないか」と心配する。

 「奄美出身者の絆は引き継いでいかないといけない」。3年前から団結と奄美群島のPRを兼ねて開いているのが奄美群島地域振興展だ。奄美からの移住者が多い長田を盛り上げることも目的の一つで、近くの商店街や神戸市などとも力を合わせる。

 「奄美と長田の絆を深めることで互いの活性化にもつながる。最近、長田の街は活気づいている。みんなで頑張りたいね」と力を込めた。(篠原拓真)