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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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長田・丸山地区、急斜面に民家びっしり 昔は「神戸の奥座敷」 2018/10/30

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 すり鉢状の急斜面に民家がびっしりと並ぶ。段々畑ならぬ“段々住宅”。7層にも8層にもなっている箇所も少なくない。神戸市長田区北部の丸山地区。急な階段と坂が多く、丘に上がったと思ったらまた下り坂-。これを繰り返す独特な地形だ。今のまち並みからは想像しにくいが、昭和初期、遊園地や料理旅館があり、「神戸の奥座敷」と呼ばれていたという。長田マンスリーのオリジナルキャラクター「ながたか君(な君)」と一緒に、丸山を「まるっと(丸ごと)」紹介する。(石川 翠)

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 -丸山の地名の由来は?

 な君 住民自治協議会の冨沢孝会長は「東丸山町にある山が、丸くこんもりとしていることから、地元の人たちがこの地域を『丸山』と呼ぶようになった」と話していました。

 -町の範囲は?

 な君 丸山町や雲雀ケ丘、鹿松町など北部地域の15町を丸山地区と言っています。2015年の国勢調査では人口1万457人と、20年前から5375人(34%)も減少しました。

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 -随分、空き家も多そう

 な君 正確な数字は調査中ですが、世帯数を見ると、1995年の5808から2015年には4682と千世帯以上減りました。

 -お年寄りには急な坂や階段は大変!?

 な君 道幅が狭い上、壊れた階段もありますが、私道が多く整備しにくいようです。高齢化率はこの20年で24・2ポイントも上昇し、40・1%(15年)に。65歳以上の1人暮らしは約千世帯(同)で、全世帯数の5分の1を占めます。

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 -買い物はひと苦労やね

 な君 人口が急増した昭和40年代、神戸電鉄丸山駅西側に「丸山ショッピングセンター」が開設。精肉店「大宗」の店主枇杷原稔さん(81)は「2階建てのビルに約40店舗が入居した」と振り返ります。しかし、数年後に近くにスーパーができたことで客足が減り、閉鎖されました。

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 -まさに迷路。慣れないと何度も同じところを歩いてしまう。本当に遊園地や旅館があったの?

 な君 そのお話は次回以降で。お楽しみに。