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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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「おひとつからでも配達します!」 高齢者助ける長田の宅配事業 2018/12/01

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 「おひとつからでも配達します!」。長田神社周辺の商店でつくる「グージーサービス有限責任事業組合」は5年前、神戸市長田区、須磨区東部、兵庫区西部に生鮮食品や弁当などを届ける「萬福グージーサービス宅配」を始めた。買い物に行くことが難しい高齢者を中心に利用者が拡大している。

 長田区の高齢化率は32・9%(2015年国勢調査)と市内9区で最も高い。急勾配の北部・丸山地区などの高齢者らは、買い物のためにバスの利用が不可欠な人も多く、「一度にたくさんの買い物ができない」「バス停から自宅まで重い荷物を持って歩けない」などの声が上がっていた。

 その声に応えようと、同組合では2013年に宅配サービスをスタートさせた。利用者は、長田神社周辺の商店街や市場の計39店舗が扱う総菜や生鮮食品、日用品を載せた宅配カタログから購入商品を選び、電話で受け取り日時の希望を伝える。

 配達時間は、午前11時~午後1時、午後4~6時の1日2便(日曜、祝日、土曜の午後は定休)。注文の締め切りはそれぞれ、当日午前9時半と午後2時となっている。2千円以上で宅配料が無料になるとあって、ほとんどの利用者が一度に多くの品を注文するという。利用者が玄関まで出ることが難しい場合は、家の中まで入り、商品を手渡す。

 1日平均12~13件の依頼があり、利用者の大半が高齢者だ。東京に住む娘が長田区内に住む親に代わって注文するケースもあるという。

 ほぼ毎日宅配を利用している同区の男性(85)は「目が悪いので買い物に行くのは一苦労。このサービスに助けられている」と話す。グージーサービス有限責任事業組合TEL078・381・9029

(真鍋 愛)