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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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湧き水1日1千トン超 コイが泳ぐ「噴泉公園」 神戸・西区 2019/11/17

記事

1日千トン以上の水が湧き出る「松本自噴泉公園」=西区櫨谷町松本

 神戸市西区を流れる櫨谷川沿いを散策していると、川とは違う水のせせらぎが聞こえてきた。音の正体は、水が自然と湧き出る市民公園「松本自噴泉公園」(西区櫨谷町松本)。澄んだ池をコイが優雅に泳ぎ、安らぎの空間を演出している。

 自治会が設置した看板によると、1970年に農業用水確保のため掘削作業した際、地下40メートル地点で水が噴き上がった。工事用のやぐらを飛ばす勢いの水圧で、工事中断を余儀なくされた。94年にも近くで掘削作業し、同じ地下40メートル地点で再び噴き上がったという。

 人工の動力を頼らず、1日約1100トンと、同約300トンの水が湧き出る。地元住民が95年、地元の石で親水池を造り、約200平方メートルの公園として整備した。鉄分が多いため飲み水には向かないが、現在も付近の水田に供給されている。

 環境省の「兵庫県の代表的な湧き水」にも選ばれ、2001年には同公園整備を含めた各事業が評価され、農林水産祭むらづくり部門で農林水産大臣賞に輝いた。

 公園整備に携わった近くの二星清治郎さん(84)は「地元の自慢、地域の誇り。後世に残したい」と話した。(村上晃宏)