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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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身も心もぽっかぽか ほうらく堂のぜんざい 神戸・西区 2019/11/29

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「うちのあんこは甘さ控えめ」と話す中村知行店長=ほうらく堂神出店

 器から湯気が立つ。一口食べると、粒あんの食感が広がった。白玉や餅を頬張って一息。身も心も温まる。和菓子製造販売会社「ほうらく堂」神出店(神戸市西区神出町)のぜんざいは、冬の足音が近づく今の季節にぴったりだ。

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焼き餅の入ったぜんざい

 「実は、あんこ嫌いだったんです」と店長の中村知行さん(44)。同社の工場で働く同級生の父に誘われ、約20年前から働き始めた。「ほうらく堂のあんこは、こってりした甘さがなく、初めておいしいと感じた」と振り返る。

 「ぜんざいのおいしさの秘密は天然水」と中村さん。近くにそびえる雌岡山(標高249メートル)からの湧き水は、北海道産の小豆と相性が良く「甘さ控えめ、後味すっきり。甘い物が苦手な人でも食べやすい」と太鼓判を押す。

 32歳から店長を務め、夏に人気のかき氷やパンケーキなど多彩なメニューを社員と考案。市内に4店舗を構える同社の中で唯一店内で飲食ができ、地元客らがひっきりなしに訪れる。

 中村さんは「ぜんざいは開店当時から変わらない味。新メニューと一緒に味わってほしい」と話した。

 午前9時半~午後6時。年中無休。ぜんざい一杯650円、来年7月中旬まで。同店TEL078・965・1875

(川崎恵莉子)