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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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ふるさとの川に愛着を 活動続ける「伊川を愛する会」 2019/12/15

 自分たちが暮らす地域を愛し、守り、育てる。西マンスリーの取材を続けていて、この思いにあふれた多くの人たちに出会った。その中から二つのまちづくり団体を紹介する。(喜田美咲)

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谷岡隆文会長

 約2万4千人が暮らす神戸市西区伊川谷町。町の中央を流れる伊川は、古くから多くの住民に親しまれてきた。町のシンボル伊川を守ろうと、自治会や企業、大学など111団体と、132人の住民らでつくる「伊川を愛する会」が活動を続けている。

 同会の発足は1994年。宅地開発に伴い、水質が悪化した伊川を自然豊かな「ふるさとの川」に戻そうと住民らが立ち上がった。

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クリーン作戦に参加した神戸学院大学の学生=神戸市西区南別府2

 川辺の清掃から始まった同会の活動は、歳月を重ねながら、地域交流へとすそ野を広げていった。今では、伊川谷小学校3年生約200人を招いた魚の生態観察「水辺教室」を開いたり、伊川ふるさと区民広場(西区南別府2)で、伊川谷中学吹奏楽部の演奏や縁日、伊川谷音頭などが行われる「伊川リバーフェスタ」を開催したりして、川の楽しみ方や魅力の発信も行っている。

 今月1日には、神戸学院大学など、周辺の大学に通う大学生の協力を得て、大規模なクリーン作戦を実施した。同会の谷岡隆文会長(63)は「新しく住み始めた人も、住民同士の交流を通して川に愛着を持ってほしい」と話す。