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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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J1戦士もお気に入り ヴィッセル選手寮「ゆっこさん」の味 2019/12/23

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調理スタッフの藤本有希子さん=三木谷ハウス 

 サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸の選手寮「三木谷ハウス」(神戸市西区櫨谷町福谷)には、高校生のユースチームの選手ら約30人が暮らす。近くに練習場「いぶきの森球技場」があり、サッカーに集中できる環境が整っている。寮生たちを食事面で支えているのが、調理スタッフの藤本有希子さん(28)だ。イチオシメニューは、肉から出る脂と野菜から出るうま味でできている「ルウなしカレー」。アイデアと栄養に富んだ多彩な料理で、将来の“J戦士”たちの成長を後押しする「ゆっこさん」(愛称)に話を聞いた。(川崎恵莉子)

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手作りビビンバ(ヴィッセル神戸提供)

 「スポーツ選手を支える仕事がしたい」と神戸女子大の健康スポーツ栄養学科に進学。在学時は、自ら食事管理をしながらフルマラソンを走るなど、実践的にスポーツ栄養学を習得してきた。

 3年生の時から同ハウスでアルバイトを始め、卒業後は業務委託を受けて調理スタッフとして働く。調理師と管理栄養士の資格を持ち、寮生たちに昼食や夕食を提供している。

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シイタケ入りのハンバーグ(同)

 同ハウスは2009年3月、三木谷浩史会長が総工費約2億3千万円を全額負担しオープン。鉄骨2階建て約990平方メートルに居住用個室や談話室を備える。

 藤本さんは、09年から10年間、寮母&フードコーディネーターを務めた村野明子さんから伝授されたやり方を継承している。栄養が偏らないよう、ビュッフェ形式ではなく、ワンプレートで食事を提供。選手の体調や好みなどに応じてカロリーやメニューを考案している。

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三木谷ハウス(同)

 人気のルウなしカレーは、冷蔵庫に残っている野菜をふんだんに使い、カレーパウダーやトマト缶で味付けする。ルウを使わないことでカロリーを抑えられ、寮生はもとより、J1で活躍するトップチームの選手たちもお気に入りの味という。

 藤本さんは「三木谷ハウスはみんなで食事の用意をするなどアットホームな雰囲気。選手たちが『今日のご飯何ですか』と楽しみに待ってくれていることがうれしい」と話す。