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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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きつね、一の谷、須磨離宮前 新聞配達員泣かせる“須磨の坂” 2019/06/19

記事

 神戸市内の神戸新聞専売店員らを毎朝、毎夕、泣かせるのが配達エリア内に続く坂、坂、坂…。中でも須磨専売所(同市須磨区須磨浦通5)の「きつね坂」は半端ない。最高勾配は何と42・6%。西川正文所長(63)は「きつねもきついが、一ノ谷はさらに“難敵”。また、須磨離宮公園前は傾斜が緩やかやけど、結構長い」と、坂自慢が口をついて出てくる。

 試しにきつね坂を上ってみたが、数秒で息切れする始末。横を通り過ぎるタクシーも気のせいか動きがゆっくりに見える。

 「この地域は自転車での配達は無理」と西川所長。一ノ谷の坂を上る時には前のかごに新聞をたくさんいれて、比重を前にしないとひっくりかえるという。

 「阪神・淡路大震災では店も全壊し、部数も大きく減った。そこからはい上がったことを思えば、坂ぐらいなんのその」と力を込めた。(長沢伸一)