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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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「乗り心地の悪さが評判」 日本で唯一の「カーレーター」乗ってみた 2019/06/12

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 公式ホームページの売り文句はこうだ。「乗り心地の悪さが評判」。開き直りなのか? さらにこうも書かれている。「いもむしに乗った感じ」。一体、どんな感じなんだ? 徐々に心の中で“乗ってみたい度”が膨らんでいく。ダメ押しのキーワードが「日本で唯一の乗り物」。ここまで言われれば須磨マンスリーとしては外せない。乗り心地を確かめに、その乗り物がある須磨浦山上遊園(神戸市)に向かった。(川崎恵莉子)

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 最初にお断りをしておくが、同遊園の所在地は同市垂水区塩屋町梅木谷。「須磨じゃなくて、垂水でしょ」と思う読者がいるかもしれないが、同遊園に向かう起点が山陽須磨浦公園駅のため、須磨マンスリーで取り上げさせてもらった。

 同駅から須磨浦ロープウェイ鉢伏山上駅を乗り継ぐ。何やら奇妙な音がし始めた。「ガタガタガタ…」。音の正体は、そう! 乗り心地の悪さが評判の「カーレーター」。斜面に敷かれたベルトコンベヤーの上をゴンドラに乗って進む乗り物で、鉢伏山上駅と回転展望閣を結ぶため、1966年3月に開通。今年で53年を迎えた。

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 早速、緑色の大きなかご(ゴンドラ)に乗り込む。背もたれと椅子にクッションが付いているが、乗り心地をまったくアップさせてくれない。10秒もしないうちに激しい縦揺れが起こる。思わず手に持っていたカメラを落としそうになった。10秒ほどで収まり、その後は「ガタッガタッ」と小刻みに揺れながら25度の斜面を登っていく。左手には明石海峡大橋や淡路島を望む絶景が広がる。

 なぜ激しい揺れが起きるのか-。同園の森秀幸支配人(63)によると、平面の乗り場と、斜面のベルトコンベヤーの間をつなぐ数メートルの部分に敷かれているゴム車輪が原因。乗り継ぐために複数の車輪が縦に並んでおり、その上を通過すると大きく振動するという。

 開通時は44台のゴンドラが狭い間隔で運行しており、その姿と乗り心地から“いもむし”と称された。ただ、老朽化などで現在は18台で運行。もともと国内に2カ所しかなかったが、75年にサンケイバレイ(現びわ湖バレイ)のカーレーターが廃止されて以降、日本で唯一の乗り物となり、年間約12万人が利用する。

 森さんは「昭和のレトロ感あふれる乗り物。懐かしさを感じながら乗ってもらえたら」と話した。

 定員は1台2人。小学生以上片道200円、往復300円。午前10時~午後6時(4~10月)。同園TEL078・731・2520